無断退職をした場合に起こり得る健康保険証に関する問題とは?

こんにちは!

 

仕事から受けるストレスによって限界にきているので、会社を辞めたいという場合、無断退職したいという誘惑にかられます。無断退職は、最も簡単確実に会社を辞めることができる方法ですが、その弊害も少なくありません。退職後に、速やかに健康保険証の切り替えができないということも、その一つです。

 

そこで、今回は、無断退職をした場合に起こり得る健康保険証に関する問題について書いていきます。

 

退職時の健康保険証の取扱い

 

健康保険に加入して働いていた会社を退職すると、健康保険証(扶養家族がいる場合、その被扶養者証も含む)を、会社に返却しなくてはなりません。

 

円満退職の場合は、退職日に保険証を上司などに手渡しで返却すればよいのですが、電話やメールを使っての退職の場合、退職後、保険証を会社に郵送などで返却する必要があります。

 

会社の方では、退職者から返却された健康保険証を年金事務所などに返却しますが、仮に、退職者が健康保険証を返却しなくても、健康保険証回収不能届を年金事務所に提出すれば事足りるので、会社が退職者にしつこく保険証の返却を迫ることは稀です。

 

なお、退職後は、国民健康保険に加入するケースが多いと思います。健康保険から国民健康保険に切り替える場合、健康保険の資格を喪失させる手続きを行った後に、そのことの証明する証明書が必要になります。

 

会社が退職手続きを速やかに行わない場合、健康保険の資格を喪失したことを証明する書面がなかなか発行されないので、国民健康保険に加入できないケースが起こり得ます。

 

代行を使えば医療保険の問題は起こらない

 

円満退職の場合、会社が健康保険の資格喪失(脱退)手続きを遅延して、国民健康保険に切り替えができないということはまずありませんが、無断退職の場合は、こういった事態が想定されます。

 

無断退職の場合、会社の上司や同僚とはもう顔を合わせたくないという状態が多いですから、こういったケースでは、会社に健康保険の脱退手続きを速やかにしてくれとはお願いしにくいのが普通です。

 

そうすると、退職後、すぐに医療保険に加入できないという不適切な状態が発生します。

 

この点、退職代行サービスを使って退職すれば、この問題は解決します。

 

退職代行サービスは、代行業者を通じて会社に退職を申し入れた後、一度も出社せずに会社を辞めることができます。

 

その一方で、退職手続きは代行業者が本人に代わって行ってくれますから、健康保険の脱退手続きが遅れて、退職後、すぐに医療保険に加入できないという事態も起こりません。