電話を使って会社を辞める方法のメリットは、退職日までの勤務日に有給を使い、また、退職に関する連絡も電話で行うことを依頼すれば、一度も会社に出社することなく会社を辞めることができる点です。その一方で、引き継ぎの不備を理由に懲戒解雇にされる可能性もあります。

【メリット】電話を使って会社を辞める方法【デメリット】

2020年2月25日

こんにちは!

 

退職の申し入れは、退職届を作成して職場の上司に直接手渡しをするのが一般的ですが、

最近は、電話を使う方法を使う人も増えてきました。

 

そこで今回は、電話を使って会社を辞める方法について書いていきます。

 

電話を使って会社を辞めるメリット

 

退職の申し入れは、退職届を作成してそれを職場の上司に手渡しすることで行うのが一般的ですが、

法律的には、電話やメールで退職すると伝えても有効です。

 

電話で退職する旨を会社に伝えた場合、

「こんな非常識なことを電話で伝えるなんて」と非難される可能性がありますが、

それは感情的な問題で、退職の申し入れの効力に何の影響も与えません。

 

電話で退職する旨を伝える方法のメリットは、会社に出社せずに退職できることです。

 

正社員の場合、退職の申し入れの成立から2週間が経過すると自動的に退職となりますが、

退職の申し入れと同時に、残っている有給をすべて請求し、

引き継ぎなどの退職に関する連絡も電話で行うことを依頼すれば、

退職の申し入れ後一度も出社せずに退職できます。

 

期間雇用で働く場合は、退職の申し入れが成立しても、原則として、期間満了まで勤務する義務がありますが、

即日退職を申し入れて会社に承認された場合には、

こちらも、退職の申し入れ後一度も出社することなく退職ができます。

 

電話を使って会社を辞める問題点

 

電話を使って会社の人間と顔を合わせないで退職する方法は、

引き継ぎなどが複雑な場合は、職場の上司などを怒らせてしまう可能性があります。

 

職場の上司や同僚と揉めていない場合の退職には、この方法は使わない方がいいでしょう。

 

一方、職場の人間と揉めていて、どうしても会社に出向いて退職申し入れをしたくないという場合には、

無断欠勤を2週間続けて懲戒解雇になるよりは、電話でもよいから退職の申し入れをして、

引き継ぎについても協議しておいた方が良いでしょう。

 

なお、電話のみで退職をする方法を取った場合、引き継ぎに支障を来たし、

会社に損害を与えたという理由で懲戒解雇にされる可能性があります。

 

法律や就業規則の規定に従って退職した場合、会社側が懲戒解雇にするというのはおかしな話ですが、

電話のみの退職の場合、異議の申し立てようがなく、そのまま引き受けるしかありません。

 

懲戒解雇となると、再就職に悪影響を与えます。

 

従って、そういう事態になることを望まない場合には、

電話で退職手続きを行うよりも、退職交渉も引き受けてくれる退職代行サービスを使った方が良いでしょう。