【悩み】どうする?退職までの間に有給休暇を消化しない時の対処方法
こんにちは!
会社に退職届を提出するときに有給休暇が残っていると、
退職までの間に、その有給休暇を使ってしまうか、それとも使わないで働いた方が良いかよく迷います。
そこで今回は、退職までの間に有給休暇を消化しないケースについて書いていきます。
退職で消化しきれない有給休暇はどうなるか
民法では、期間の定めのない雇用契約の場合、
退職届を会社に提出してから2週間が経過すると、自動的に退職となります。
このケースで、退職届を会社に提出した時点で14日以上(週休2日の場合には10日以上)の有給休暇が残っていれば、
退職届の提出から退職までの2週間の間、残っている有給休暇を使えば、
退職届を提出してから一度も出社せず退職できます。
ところで、有給休暇が残っていても、退職届の提出から退職までの間1日も休まずに務める方もいらっしゃいます。
その場合、退職までに消化しなかった有給休暇はどうなるのでしょうか?
現在の法律では、有給休暇の買い上げは原則として違法ですが、一定の場合には、例外的に買い上げを認めています。
退職時に有給休暇が残ってしまった場合の買い上げは、一定の例外に該当するので、
会社が買い上げる(退職者に残っている有給休暇分の賃金を支払う)ことは可能です。
従って、その場合には会社に買取を請求することができますが、
会社には退職時に残っている有給休暇を買い取る義務はありませんので、
会社が買取りに応じない場合には、有給休暇を買い取ってもらうことはできません。
退職時の有給消化を会社は拒めない
会社には有給休暇の時季変更権というものがあって、
有給休暇の申し入れを行った労働者の方に対して、請求された日に有給を与えることが業務の都合で難しい場合には、
有給休暇を与える日を別の日に変更することができます。
休暇を与えないことはできません。
会社ができることは、休暇を与える時期を変更することだけです。
退職届の提出から退職までの間に有給休暇の請求があった場合、
会社は退職後の日に有給を与える日を変更することはできませんから、時季変更権を行使できないことになります。
結論として、退職届を提出してから退職までの間に退職者から有給休暇の取得の申し出があった場合、
会社はこれを拒否できず、申し出のとおり有給を与えなくてはなりません。
退職までの間に有給を消化することは法律的に認められた権利なので、堂々と請求できます。
有給を消化しないで退職するのはもったいないです。
なお、会社とケンカして退職するのでなければ、引き継ぎが終わるまでは出勤し、
引き継ぎが終わってから有給消化をした方が良いでしょう。
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