本当に辞めるべきなの?正社員が会社を辞めたい時に読む話

正社員は、倒産や大きなトラブルを起こさない限り、安定的に定年まで勤めることができます。正社員を辞めるということは、その権利を放棄することになりますので、実際に辞める時は慎重な判断が必要です。

 

そこで、今回は、正社員が会社を辞める時について書いていきます。

 

正社員が辞める時は慎重な判断が必要

 

有期契約で働くパートさんなどの場合、就職も退職も簡単です。

 

現在勤めている会社を辞めた場合でも、同程度の労働条件の別の会社に比較的簡単に再就職ができます。

 

一方で、正社員の場合、現在勤めている会社と同等以上の待遇で迎えてくれる再就職を見つけることは簡単ではありません。この傾向は、年齢が高くなればなるほど、顕著になります。

 

従って、正社員を辞める場合は、パートさんなどが辞める場合よりも、より慎重な検討が必要です。

 

正社員の強みは、転勤です。職場に不満があっても、一定期間我慢すれば、転勤がありますので、転勤によってお仕事の悩みが解決するというケースも多数あります。自分で、転勤の希望も出すことできます。

 

転勤のないパートさんなどだと、最初に配属された職場が自分に合わない場合、原則として転勤がありませんので、退職することで解決するしかないケースも多くあります。

 

転勤で解決できる職場に対する不満では、正社員の場合、会社を辞める必要がないのが原則です。

 

正社員を辞めることで放棄するもの

 

正社員の場合、会社が倒産しない限り、定年まで同じ会社に勤め、30代で係長、40代で課長、50代で部長、60代で支店長や役員などというような、レールが敷かれています。

 

キャリアについても、3年から5年ごとに移動があって、様々な部署を経験することによって、幅広い知識や技能を身に付け、同じ職場で同じ仕事を長時間続けることによる「厭き」が来ないように配慮されています。

 

そのキャリアが、会社に束縛される大きな要因となるので、そういったものを嫌う人もいますが、それと引き換えに、一定年齢まで給料が右肩上がりに上がっていきますので、大きなメリットがあることも間違いがありません。

 

正社員を辞めるということは、大きなトラブルを起こさない限り、定年退職まで安定的に勤務できる権利を放棄することになりますので、それに見合いだけのものがないと、辞めると損をします。

 

定年まで安定的に勤めて、その期間厚生年金に加入していれば、老後にお金の困らないだけの年金も受け取れます。

 

従って、よほどの理由がない限り、正社員を辞めるべきではありません。