基本的には不可能?即日会社を辞めることは可能なのか?

2020年6月8日

こんにちは!

 

職場のストレスが原因で会社を辞める場合、辞める際には会社の人間と顔を合わせるのも嫌になり、

退職の申し入れと同時に即日に退職したいという気持ちになります。

 

そこで今回は、退職の申し入れをした即日に会社を辞める方法について書いていきます。

 

即日に会社を辞めることは可能か

 

民法では、期間の定めのない労働契約で働く場合、

原則として退職の申し入れから2週間が経過すると、自動的に退職となります。

 

期間の定めのある契約で働く場合は、

原則として期間途中で退職はできませんので、期間満了時に退職となります。

 

これらのことから分かるように、一般的には即時退職は不可能です。

 

ただし会社と退職者の合意が成立した場合には、退職の申し入れをした日に退職(即時退職)が可能です。

 

引き継ぎの関係があるので、会社が即日の退職を認めることは難しいと思われますが、

一応、即日退職を希望する場合には相談はしてもよいでしょう。

 

なお、医師による就労不可の診断書があれば、即日退職の合意が取りやすくなります。

 

現実的な即日に会社を辞める方法

 

有給休暇が残っている場合、退職の申し入れと同時に退職予定日までの勤務日すべてに有給休暇を請求すると、

退職の申し入れ後1日も会社に出勤することなく会社を辞めることができますので、実質的な即日退職となります。

 

この方法は法律的には全く問題はありませんが、引き継ぎに支障が出ると会社に迷惑がかかるので、

会社から依頼があった場合には、その方法を採用する場合でも、

引き継ぎに必要となる最低限の日数は出社すべきでしょう。

 

なお、たいていの会社では2週間連続して無断欠勤をすると懲戒解雇となり、退職となります。

この規定を利用して退職の申し入れをした後、会社に許可なく2週間休めば、退職できます。

 

ただしこの方法は、懲戒解雇されたという履歴が残って再就職に支障が出ますので、

できるだけ使わないようにします。