職場の人間関係で悩んだ時に誰に相談するべきなの?

こんにちは!

 

退職者を対象とした退職理由に関するアンケート調査の結果で、「職場の人間関係が良くなかったと」いう理由は、どの調査でも必ず上位に入ります。

 

それほど、職業生活にとって職場の人間関係は重要です。

 

そこで、今回は、職場の人間関係で悩んだ時に誰に相談するか、ということについて書いていきます。

 

身近な相談先に相談することが多い

 

厚生労働省が実施したあるアンケート調査によると、職場の人間関係で悩んだ時の相談先として、回答者全体の84.6%が「家族・友人」、77.9%が「上司・同僚」(複数回答)と答えています。

 

この結果から、職場の人間関係で悩みを抱えた場合、家族友人、職場の同僚などの身近な存在に相談することが多いことが分かります。

 

その反面、実際に相談した結果、悩みが解決しましたか?という質問に対しては、解決したという回答があったのは、全体の約3分の1程度と低い水準にとどまっています。

 

家族、友人、職場の同僚などの身近な相談先は、気軽に相談できるというメリットはありますが、それによって問題が解決するということはそれほど多くないようです。

 

しかし、身近に職場の悩みを相談できる相手がいるというだけで、職場の人間関係のストレスは大きく減ります。

 

身近な相談先は、よいアドバイスをくれるというよりも、仲間になってくれるという意味で、存在価値があると言えます。

 

公的な相談窓口に相談するメリット

 

労働局が設置する総合労働相談コーナーでは、労働問題の専門家が相談に対応します。また、厚生労働省が設置する「こころの耳」では、臨床心理士などメンタルヘルスの専門家が対応します。

 

公的機関が設置する相談窓口では、敷居が高いのが難点ですが、専門家が相談に対応するので、問題が解決する確率が高くなります。

 

特に、パワハラなど、会社が不正を行っていることが原因である人間関係の悩みの場合、家族や友人に相談しても、ほとんど解決につながることはありません。そういった深刻な悩みは、公的機関が設置する相談窓口でないと解決が難しいです。

 

なお、公的な相談窓口に相談した場合に、家族や友人、職場の同僚などに相談してはいけないということはありません。両方は、同時並行的に相談することができます。

 

最初は身近な存在に相談し、それで解決しない場合に、公的機関が設置する窓口に相談するというのでも、一向に構いません。