【疑問】退職が決まった有休消化中でも賞与はもらえるの?

こんにちは!

 

退職の申し入れから退職日までに、残っている有給休暇を消化してしまうことはよくあります。

 

そこで、今回は、この有給消化中に賞与支給日が来る場合、賞与が受け取れるのかどうかということについて、書いていきます。

 

支給日在職要件とは

 

支給日在職要件とは、賞与支給日において在籍していないと、仮に、賞与支給期間は在籍していたとしても、賞与は支給しないという要件です。

 

例えば、賞与支給期間が、1月から6月末まで、賞与支払い日が7月10日の会社にお勤めの方が、1月から6月まで勤務して、6月末に退職した場合、支給日在職要件がなければ、退職後に、賞与を受け取る権利があります。

 

しかし、支給日在籍要件がある会社では、支給日である7月10日に会社に在籍していないという理由で、賞与を受け取る権利は発生しません。

 

支給日在職要件がある会社を、賞与支給期間を勤務した上で退職する場合には、できるだけ、賞与支給日を待って退職したいものです。

 

支給日在職要件は、会社の就業規則で定められますので、心当たりがある場合は、退職前に、就業規則を確認しておくとよいでしょう。

 

有給中に支給日が来ても賞与は受け取れる

 

退職の申し入れから退職日までの間、残っている有給があれば、それを消化してしまうことはよくあります。

 

そこで、支給日在職要件がある会社を、賞与支給期間の全期間を勤務された方が退職する時で、賞与支給日が有給消化中に来る場合、勤務した賞与支給期間に対応する賞与が受け取れるのかどうかという問題が発生します。

 

このケースでは、有休消化中とはいえ、会社に在籍していることに変わりはないので、退職後であっても、賞与が受け取れると考えられます。

 

仮に、この場合で、会社が賞与を支給しない時は、会社は賃金の未払いという違法行為を行っていることになりますので、監督官庁である労働基準監督署に相談します。

 

ちなみに、支給日在籍要件がない会社の場合は、賞与支給期間勤務していれば、退職後に支給日が来ても、賞与は受け取れることになります(一部減額されるケースもあるようです)。