【職場が辞めさせてくれない】労働局に相談してみるべきなのか?

こんにちは!

 

労働に関するトラブルの行政機関の相談先としては、大きく分けると、労働基準監督署と都道府県労働局の2つがあります。

 

そこで、今回は、退職を申し入れた時に、会社が辞めさせてくれないというトラブルを労働局に相談するケースについて書いていきます。

 

辞めさせてくれない時は労働局に相談する

 

労働に関するトラブルがあり行政機関に相談する場合、労働基準法違反に関するものは労働基準監督署、それ以外のもの労働局に相談するというのが原則です。

 

退職を申し出たけれども、会社が辞めさせてくれないで困っているケースでは、会社が暴行や脅迫などの違法な手段を使って辞めさせてくれない場合や、有給休暇の取得を認めてくれない、退職金を支払わない場合などは、労基法違反となりますので、最寄りの労働基準監督署に相談します。

 

一方、例えば、暴行や脅迫は用いないけれども、会社がしつこい説得を繰り返し、辞められずに困っている、退職を申し入れた後のハラスメントがひどいなどと言った、労働基準法違反に該当しないトラブルについては、労働局に相談します。

 

なお、一般の方は、何が労基法違反で何が労基法違反でないかが分からないケースが多いので、最初は、労働基準監督署内などに設置されている総合労働相談コーナーで相談するのが良いでしょう。

 

辞めさせてくれない相談は労働局に向かない

 

都道府県労働局は、労働基準監督署やハローワークなどの上位機関で、各都道府県に1か所設置されています。

 

厚生労働省の地方支分部局の1つであり、労働基準監督署よりもより大きな労働に関する問題を取り扱います。

 

設置場所も、労働基準監督署が各都道府県に数か所か十数か所設置されているのに対して、労働局は各都道府県ごとに1か所のみです。

 

従って、会社を辞めさせてくれない問題の相談先としては、少々敷居が高すぎる感があります。

 

会社を辞めさせてくれない問題であれば、労働基準監督署か総合労働相談コーナーに相談した方が、小回りが利いてメリットが大きいと言えます。

 

パワハラ、セクハラなどの問題は労働局が管轄しますが、会社が辞めさせてくれないトラブルは労働基準法がらみのことが多いので、相談先としては労基署の方が適切です。