どうする?仕事を辞められない!労基署に相談するべきなのか?

こんにちは!

 

労働基準監督署は、会社が違法な行為を行った場合に、労働者の方をそれから守ってくれる心強い味方です。

 

そこで、今回は、会社が辞めさせてくれないことに関して、労基署に相談するケースについて書いていきます。

 

暴行・脅迫による退職妨害は労基署に相談

 

労働基準監督署は会社の労働基準法違反を取り締まる行政機関です。

 

仕事を辞められないことについて、労働基準法違反となるのは、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する方法によって、仕事を辞めさせない場合です。

 

従って、仕事を辞めることを申し入れた結果、会社が、上記の違法な手段を使って辞めさせてくれない場合は、労基署に相談します。

 

この他、退職時に、会社が賃金、退職金の未払いを起こしたり、有給休暇の請求を拒否したりすることがよくありますが、こういったことも、労働基準法違反となりますので、労基署に相談します。

 

労働基準法違反でない退職に関する問題は、労基署では受け付けてくれませんので、別の相談機関に相談します。

 

最初は労基署の総合労働相談コーナーで相談

 

全国各地の労基署には、総合労働相談コーナーが設置されています。

 

このコーナーでは、労働基準法違反かどうかにかかわらず、労働に関する相談全般を受け付けています。

 

会社が辞めされてくれないトラブルが起こった時に、それが労働基準法違反で労基署に相談すべきものなのか、それとも、労基法以外の労働関係法令違反なので、別の相談機関に相談すべきなのか、普通の方だと判別が難しいです。

 

そこで、まずは、総合労働相談コーナーで相談し、その後、担当機関で相談するという流れを取った方が、より現実的です。

 

なお、労基署や総合労働相談コーナーなどの行政機関に相談する場合は、客観的な証拠が重要ですから、以下のような資料を事前に揃えておきます。

・録音テープ

・給与振り込み預金通帳の写し

・タイムカード

・給与明細書

・雇用契約書

・同僚の証言

・事件の経過を記載したメモ